<プロフィール>
安心院生まれの安心院育ち。宮崎・福岡で暮らしたこともあるが、安心院での生活は延べ60年。2000年まで小学校の教職員として勤務。教職を退職されてからの10年間は安心院地区で<こども教室>を開き、地域で多くの子どもたちと交流をしてきた。現在は、安心院地区まちづくり協議会の副会長 兼 地域交流部会の部会長としてまちづくり活動に携わっている。
Q1.こども教室のような活動が地域に広がればいいな、と語る上鶴さん。こども教室などは、なぜ始め、どのような活動をされていたのでしょうか。
「今まで社会にお世話になったので、10年間は子どものために奉仕活動をしようと、子ども教室や交通指導員をしました。山賊キャンプ・竹細工・探検教室など10教室をほぼ毎週土曜日に行ってきました。安心院にある自然の中で『考えて行動すること』を学び、安心院を好きになって欲しいと思ってやってきました。」
Q2.そんな上鶴さんですが、教職時代は生徒から学ぶ事も多かったのではないでしょうか。
「一年一芸!と決めて、1年間なにかを極めるということもしました。例えば、花の名前を覚えるとか(道を歩いていたりして、花を見つけ、その花の名前を知らなければ調べるそして覚える。)分校の子どもが全員一輪車に乗れるようにしたり、百人一首100枚を8分で取れるように練習したり、皿回しで集中力をつけたりなどしました。」
Q3.今後のまちづくり活動としての課題とは。
「今のままのまちづくりでは、役員は役が終わったらハイさようなら、になってしまいそう。地区住民アンケートを実施してその結果から、やらなければやらないことが多すぎるが出来ていることが少ないことが現状です。まちづくりも仕事を退職した人たちばかりで、若手が少ない。若い人は、仕事が忙しい。行政から役員に推薦された人でなくても、活動が好きで自ら動いている人もいる。そういう人も中心におきたい。名前も知らない人との関わりで得たことは多いですよ。部会の活動も、20-30人来てくれれば嬉しいが、10人くれば出来ますから。」
Q4.部会活動での工夫などがありましたら教えてください。
「部会活動で大切な時には、手紙を持参しています。留守だったお宅には手紙をポスティングした後に、電話を入れる。そうすることで、参加してもらえるようにお誘いしています。」
Q5.こうなればいいな、と思うことはなんでしょうか。
「ある集落では毎月一回、公民館に集まって体操、ゲーム、茶話会などのふれあいサロンをしています。この活動が町中に広がるのが、これから先おとずれる高齢化社会に一番必要な活動だと思った。そして、このサロン活動が、補助金が出なくなっても続くことが重要であると思います。」
☆上鶴養正さんはこんな人☆
自身の目標は、80歳までボランティアをすること!現在も様々な面で、地域活動に積極的に参加。安心院の鏝絵通りでは鏝絵紹介のボランティアガイドをし、花植え、読み聞かせ、コーラスでの施設顧問など行っています。最近では2014年秋に公開の「カラアゲ☆USA」にもチョイ役で出るなど、幅広い分野で地域に貢献中。
そんな上鶴養正さんが出演予定の映画「カラアゲ☆USA」は2014年秋に大分県内ロードショー!
2013年12月
インタビュアー:宇佐市地域おこし協力隊
写真提供:安心院地区まちづくり協議会事務局